

TinyPedalはタルガフローリオなどのコンバートでも知られるS.Victorさんが制作され、軽量かつ情報量が多く無償で提供されるオーバーレイHUDです。
2025年現在でも精力的なアップデートが行われており、続々と新機能が追加されています。
準備
必要プラグイン、動作環境、インストール

rFactor2
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rF2 Shared Memory
TinyPedalは、rF2からのデータ取得に"rF2 Shared Memory Map Plugin"を使用します。既にCrewChiefやSimhubなどを使用されている方はインストール済みとなりますが、そうではない方は先にこちらをダウンロードし、rF2をインストールしている
"\rFactor 2\Bin64\Plugins"フォルダに
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dll"をコピーし
ゲーム内の設定(SETTINGS>GAMEPLAY>PLUGIN)で上記プラグインをOnにして、rF2を再起動してください。
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TinyPedalのダウンロード
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リリースページ(GitHub)から最新TinyPedalをダウンロード。圧縮ファイル(.7z)を解凍してください。
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解凍したフォルダを適切な場所*に保存、"tinypedal.exe"を起動してください。
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*C:\Program Filesに保存すると動作しないことがあります(APPが管理者権限を持たないため)。yashimaはDocumentsフォルダを使用しています。
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ランタイムエラー(missing vcruntime140"など)が出る場合
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"Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable"をインストールしてください。
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動作環境
TinyPedalは全機能を使用した状態でCPU(3.0GHz)を5%、メモリを20MBを使用するとされています。これは他のオーバーレイソフトに比べ、非常に軽い数値です。
※TinyPedalを使用して重いと感じた場合には、必要のないウィジェットを非表示にすることで動作が軽くなります。
Le Mans Ultimate
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プラグインのインストール
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LMUでTinyPedalを動作させるのにも"rFactor2SharedMemoryMapPlugin"が必要になります。プラグインをダウンロードしたらLMUをインストールしている
"\Le Mans Ultimate\Plugins"フォルダに
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin.dll"をコピーしてください。
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コピー後にLMUを起動すると
"\UserData\player"フォルダの
\CustomPluginVariables.JSON"に記述が追加されます。
JSONをテキストエディタで開き、下記部分の数値を"1"に書き換えて保存し、LMUを再起動してください。
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dll":{
" Enabled":0, =>1,
︙
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LMUでのTPダウンロード及び動作環境はrF2と同様です。
Tinypedalの更新方法
TPを新しいバージョンにアップデートする際は、ダウンロードした最新ファイルを既存ファイルに上書きしてください(設定ファイルは上書きされません)。
※ファイル上書きはTPを終了してから行ってください。
注意点
TinyPedalはrF2の画面設定が"Full Screen"の時には動作しません。必ず"Borderless"、もしくは"Windowed"にて起動してください。
使用方法
Widget配置、設定セーブ/ロード、バージョンアップなど


ウィンドウメニュー
基本的な設定と操作はウィンドウメニューで行います。
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Overlay
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Lock Overlay:配置したオーバーレイを固定します。
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Auto hide:ピットボックスでオーバーレイを非表示にします。
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Grid move:ウィジェットのグリッド配置が可能になります。
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Reload:配置を再読込します。
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Restart API:APIリセット。TPが止まった際に使用すると回復することがあります。
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Reset data:Deltabest、Energy/Fuel Delta、Track mapのリセットが可能です。
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Quit:TPを閉じます。
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Config
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Application:TP自身の様々な動作設定が変更できます。
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Compatibility:Linuxとの互換性オプションです。
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User Path:データ保存場所のパスを変更することが出来ます。
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Unit and Symbols:速度や温度などの単位を変更できます。
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Global font override:全ウィジェットのフォントとサイズを一括変更できます。
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Shared memory API:使用APIの設定変更が可能です。
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Tools
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Fuel Calculator:レース周回数、タイム、タンク容量、燃費などのデータを入力することにより、自動で燃料補給量を計算してくれるツールです。
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Track Map Viewer:TPで作られたマップをロードし、Rや距離などのデータを見ることが出来ます。
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Heatmap edditor:タイヤヒートマップの色を変更できます。
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Vehicle brand editor:Standingsに表示するメーカーロゴを設定できます。
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Vehicle class editor:Standingsに表示するクラス色を設定できます。
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Track Notes Editor:TPで作られたマップをロードし、自作ペースノートを作ることが出来ます。
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Window
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Show at startup:TP起動時にメニューウィンドウを表示させます。
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Minimize to tray:TPをタスクトレイに最小化します。
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Remember position:メニューウィンドウの配置を記憶し、次回起動時にも同じ場所に表示します。
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Remember Size:メニューウィンドウのサイズを記憶し、次回起動時にも同じサイズで表示します。
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Help
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User Guide:githubサイトに掲載されているユーザーガイド(英語)のリンクです。
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FAQ:githubサイトに掲載されているFAQ(英語)のリンクです。
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Show Log:TPの動作ログを表示します。エラー報告などの際に使用します。
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About:バージョンなどが記載されています。Contributorsには見たことのある名前が出てきます。
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メニュータブ
詳細な表示設定はメニュータブで行います。
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Widget
ウィジェット(表示されるパーツ)の表示切替、設定を行います。不要なウィジェットはOFF(非表示)にすると動作が軽くなります。
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Module
モジュールは各ウィジェットにデータを提供します。対応するモジュールがOFFの場合、ウィジェットが更新されません。数値を変えるとrFactor2が重くなることがあるので、モジュールの設定は変更しないことをお勧めします。
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Preset
配置を保存したプリセットの表示、管理を行います。-
New Preset:新たなプリセットを作成します。プリセット名を作成後、配置は自動保存されます。
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Load:保存したレイアウトを呼び出します。車種、レース、ゲームによるレイアウトの変更が可能です。
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Refresh:プリセットリストを再読込します。
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Set Primary LMU(Preset上で右クリック):これを設定するとLMU起動時にプリセットを自動で読込みます。
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Set Primary RF2(Preset上で右クリック):これを設定するとrF2起動時にプリセットを自動で読込みます。
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Clear Primary tag(Preset上で右クリック):選択したプリセットの自動読込みを解除します。
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Duplicate (Preset上で右クリック):プリセットを複製します。別名保存することで既存レイアウトから新たなプリセットが作れます。
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Rename (Preset上で右クリック):プリセットをリネームします。
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Delete (Preset上で右クリック):プリセットを削除します。
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Spectate
観戦モードです。ドライバー名を選ぶことで他車のデータを見ることができます。-
Spectate
選択したドライバーの操作や状態が表示されるようになります。 -
Refresh
一覧を更新します。 -
Disabled/Enabled
観戦モードのオフ/オンを切り替えます。
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Widget
各ウィジェットの表示切替、詳細設定


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ON / OFF
ウィジェットの表示切替えです。使用しないウィジェットはオフにすることでPC負荷が軽減されます。
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Config
各ウィジェットの設定はConfigで変更できます。詳細についてはGithubのユーザーガイド(英語)もご参照ください。-
Reset:Configを初期設定に戻します
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Apply:Configを開いたまま変更を適用します
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Save:変更を保存してConfigを閉じます
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Cancel:変更をキャンセルしてConfigを閉じます
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その他・注意事項
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サーバー時間倍率が正しく反映されない件について
2024年10月現在、rF2のオンラインサーバーで時間倍率を変更している場合、Curiseの"Track Clock Time Scale"を変更しても、ゲーム内時間が正しく反映されないことがあります。作者(Victorさん)への問い合わせではrF2の仕様の問題との回答でした。よって、現状のrF2では時間倍率を自動反映させることはできず、手動切替が必要になります。-
変更方法
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\rFactor 2\UserData内にあるPlayer.jsonを開く
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"MULTI RaceTimeScale"をサーバーの時間倍率と同じ数値に変更
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TPの時間倍率も同数値に変更
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Tinypedalが上手く動かない場合
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rF2がFullscreen設定の場合、TPは動作しません。GraphicsのDisplay設定よりBorderless、もしくはWindowモードに切替えてください。
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rFactor2SharedMemoryMapPluginが最新バージョンではない可能性があります。
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プラグインの最新バージョンをダウンロードし、インストールしてください。
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CrewCheifを使用している方は、
\rFactor 2\Bin64\Plugins
にある
rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dl
を一度削除してからCrewCheifを再起動することで、自動的にプラグインの最新版が入手可能です。
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TinyPedalはオープンソースプログラムです。プログラミングに詳しい方は、Githubにあるソースコードを書換えることでカスタマイズが可能です。ぜひお試しください。