TinyPedalはタルガフローリオなどのコンバートでも知られるS.Victorさんが制作され、軽量かつ情報量が多く無償で提供されるオーバーレイHUDです。
2023年5月には大幅なアップデートもあり、これまで以上に使いやすいソフトになりました。
※最終更新日 2024/10/20
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"rFactor2のサーバー時間倍率が正しく反映されない件について"、その他に注記を追加しました。
準備
必要プラグイン、動作環境、インストール
rFactor2
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rF2 Shared Memory
TinyPedalは、rF2からのデータ取得に"rF2 Shared Memory Map Plugin"を使用します。既にCrewChiefやSimhubなどを使用されている方はインストール済みとなりますが、そうではない方は先にこちらをダウンロードし、rF2をインストールしている
"\rFactor 2\Bin64\Plugins"フォルダに
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dll"をコピーし
ゲーム内の設定(SETTINGS>GAMEPLAY>PLUGIN)で上記プラグインをOnにして、rF2を再起動してください。
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TinyPedalのダウンロード
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リリースページ(GitHub)から最新TinyPedalをダウンロード。圧縮ファイル(.7z)を解凍してください。
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解凍したフォルダを適切な場所に保存、"tinypedal.exe"を起動してください。
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※ランタイムエラー(missing vcruntime140"など)が出る場合
"Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable"をインストールしてください。
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動作環境
TinyPedalは全機能を使用した状態でCPU(3.0GHz)を5%、メモリを20MBを使用するとされています。これは他のオーバーレイソフトに比べ、非常に軽い数値です。
※TinyPedalを使用して重いと感じた場合には、必要のないウィジェットを非表示にすることで動作が軽くなります。
Le Mans Ultimate
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プラグインのインストール
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LMUでTinyPedalを動作させるのにも"rFactor2SharedMemoryMapPlugin"が必要になります。プラグインをダウンロードしたらLMUをインストールしている
"\Le Mans Ultimate\Plugins"フォルダに
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin.dll"をコピーしてください。
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コピー後にLMUを起動すると
"\UserData\player"フォルダの
\CustomPluginVariables.JSON"に記述が追加されます。
JSONをテキストエディタで開き、下記部分の数値を"1"に書き換えて保存し、LMUを再起動してください。
"rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dll":{
" Enabled":0, =>1,
︙
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LMUでのTPダウンロード及び動作環境はrF2と同様です。
使用方法
Widget配置、設定セーブ/ロード、バージョンアップなど
ウィンドウメニュー
基本的な設定と操作はウィンドウメニューで行います。
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Overlay
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Lock Overlay:配置したオーバーレイを固定します。
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Auto hide:ピットボックスでオーバーレイを非表示にします。
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Grid move:ウィジェットのグリッド(一定間隔)配置が可能になります。
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Reload:配置を再読込します。
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Restart API:データ取得をリセットします。TPが止まった際に使用すると回復することがあります。
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Reset data:各種データ(Deltabest、Fuel delta、Track map)のリセットが可能です。
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Config
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Unit and Symbols:速度や温度などの単位を変更できます。
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Global font override:全ウィジェットのフォントとサイズを一括変更できます。
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Shared memory API:使用APIの設定変更が可能です。
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Compatibility:Linuxで使用する際の設定が可能です。
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Display Units:各種表示単位が変更できます。
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Heatmap edditor:タイヤヒートマップの色を変更できます。
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Vehicle brand editor:Standingsに表示するメーカーロゴを設定できます。
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Vehicle class editor:Standingsに表示するクラス色を設定できます。
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Window
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Show at startup:TP起動時にメニューウィンドウを表示させます。
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Minimize to tray:TPをタスクトレイに最小化します。
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Remember position:メニューウィンドウの配置を記憶し、次回起動時にも同じ場所に表示します。
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Help
Githubにあるユーザーガイド、FAQなどへのリンク、ログデータの記録。
メニュータブ
更に詳細な表示項目の設定はメニュータブにて行います。
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Widget
各ウィジェットの表示切替、設定を行います。不必要なウィジェットを非常時にすると動作は軽くなります。 -
Module
モジュールは各ウィジェットにデータを提供します。対応するモジュールがOFFの場合、ウィジェットが更新されません。数値を変えるとrFactor2が重くなることがあるので、モジュールの設定は変更しないことをお勧めします。
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Preset
配置を保存したプリセットの表示、管理を行います。-
New Preset
新たなプリセットを作成します。プリセット名を作成後、配置は自動保存されます。 -
Load
保存したレイアウトを呼び出します。車種、レース、ゲームによるレイアウトの変更が可能です。 -
Refresh
プリセットリストを再読込します。 -
Duplicate (Preset上で右クリック)
プリセットを複製します。別名保存することで既存レイアウトから新たなプリセットを作ることができます。 -
Rename (Preset上で右クリック)
プリセットをリネームします。 -
Delete (Preset上で右クリック)
プリセットを削除します。
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Spectate
観戦モードです。ドライバー名を選ぶことで他車のデータを見ることができます。-
Spectate
選択したドライバーの操作や状態が表示されるようになります。 -
Refresh
ドライバー一覧を更新します。 -
Disabled/Enabled
観戦モードのオフ/オンを切り替えます。
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Tinypedalの更新方法
新バージョンにアップデートする際は、ダウンロードした最新ファイルを既存ファイルに上書きしてください(設定ファイルは上書きされません)。
※ファイル上書きはTPを終了してから行ってください。
注意点
TinyPedalはrF2の画面設定が"Full Screen"の時には動作しません。必ず"Borderless"、もしくは"Windowed"にて起動してください。
Widget
各ウィジェットの表示切替、詳細設定
※Configはメニューウィンドウで設定しApplyで即適用が可能です。
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Battery
ハイブリッドやモーターのバッテリー残量などを表示します。 -
Brake bias
前後ブレーキ配分を表示します。 -
Brake pressure
ブレーキ圧を%で表示します。 -
Brake temperature
ブレーキ温度を表示します。 -
Cruise
進行方位、標高、総走行距離、ゲーム内時間を表示します。時間倍率はConfigで手動調整します。
※2024年10月現在、サーバーの時間倍率が正しく反映されないことがあります。詳細及び解決方法は、一番下の「その他」欄をご参照ください。 -
Damage
車体のダメージを表示します。 -
Delta best
自己ベストのデルタを表示します。 -
Delta best extended
デルタの詳細情報を表示します。
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DRS
DRSの使用状態を表示します。 -
Electoric motor
モーター温度、冷却水温度、回転数、トルクを表示します。 -
Engine
油温、水温、ターボプレッシャー(ラム圧)、回転数を表示します。 -
Flag
レース中に発生するフラッグ色と距離などを表示します。
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Force
前後、左右方向のGを表示します。 -
Friction circle
摩擦円履歴、各方向への最大/現在Gを表示します。 -
Fuel
残燃料、1周あたりの燃費、残必要量、走行可能周回/時間、必要ピット回数などを表示します。 -
Gear
ギア、速度、シフトインジケータ、ピットリミッター、各種ワーニング(シグナル/フラッグ/燃料)を表示します。 -
Heading
車体の走行している方位をコンパスで表示します。 -
Instrument
ヘッドライト、イグニッション、オートクラッチ、ホイールロック/スリップを記号表示します。 -
Lap time history
過去周回のタイム、燃費、タイヤ摩耗を表示します。 -
Navigation
車両近くのマップと他車両の位置を表示します。 -
P2P
Push to Passの残り残量、使用時間を表示します。 -
Pedal
アクセル、ブレーキ、クラッチ、FFBメーターを表示します。 -
Radar
自車周辺の他車位置を表示します。接近すると黄色⇨オレンジと色が変わります。 -
Rake angle
レーキ角(前後方向の傾き)を表示します。 -
Relative
前後車両とのタイム差、ドライバー名、ラップタイム、順位などを表示します。クラス背景色などは、Classes.JSONファイルで変更可能です。 -
Ride height
車高を表示します。 -
Sectors
セクタータイムの詳細を表示します。 -
Session
リアル時間、セッション経過時間、周回数、全体順位を表示します。 -
Speedometer
現在の速度、最小/最大速度、全体トップスピードを表示します。 -
Standings
全体順位、クラス順位を一覧表示します。 -
Steering
ステアリング動作をバー表示します。 -
Stint history
現在/過去スティントのデータを表示します。 -
Suspension position
サスペンションの上下変動を表示します。 -
Timing
全体ベスト、前周、現在タイムなどを表示します。 -
Track map
マップ上の自車/他車位置を表示します。コース図は2周走れば自動的に作成されます。 -
Trailing
ペダル操作とFFBの履歴をグラフ表示します。 -
Tyre carcass
タイヤの内部温度(カーカス温度)を表示します。 -
Tyre load
タイヤ荷重を表示します。 -
Tyre pressure
タイヤ空気圧を表示します。 -
Tyre Temperature
タイヤ温度(表面及びラバー温度)を表示します。 -
Tyre wear
現在のタイヤ残%、前周の摩耗%、走行可能周回数を表示します。 -
Weather
路面温度(気温)℃、降水量%、路面水量%、平均路面水量を表示します。
※rF2の仕様変更により数値は段階的に変化します。-
雨量
0=Dry、5=Drizzle、15=Light Rain、30=Rain、60=Heavy Rain、100=Storm -
路面水量
0=Dry、5=Damp、15=SlightlyWet、40=Wet、60=VeryWet、100%=ExtremelyWet
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Wheel Alignment
走行中のキャンバー、トーを表示します。
Classes.JSON
クラス表示の詳細設定
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Classes
Classes.jsonは、最初にTinyPedalを起動した際に自動生成されます。-
Classesでは、Relativeで表示するカークラスの名前、背景色の変更が可能です。
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記述はJSON形式に従う必要があります。
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背景色の指定にはHTMLカラーコードを使用します。
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表示クラス名は、Modに指定されるクラス名と異なっても問題ありません。
例:
"Hypercar(Modに指定されるクラス名)": {
"HP(Relativeに表示するクラス名)": "#ff4400(表示背景色)"
},
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その他
注意事項など
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"rFactor2のサーバー時間倍率が正しく反映されない件について"、2024年10月現在、rF2のオンラインサーバーで時間倍率を変更している場合、Curiseの"Track Clock Time Scale"を変更しても数値が反映されないことがあります。これは作者さんの説明ではrF2側の仕様とのこと。これにより、現状では時間倍率を自動的にTPに反映させることができなくなっています。
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サーバーの時間倍率をTP上で正しく反映させるには、手動で切り替える事が可能です。
\rFactor 2\UserData内にあるPlayer.jsonを開き、
"MULTI RaceTimeScale"をサーバーの時間倍率と同じ数値に合わせ、
その上でTPの時間倍率もその数値に合わせる必要があります。 -
現状ではゲームの仕様上やむを得ない状況とのことですが、きっとそのうち、解決できる日がやってくるかもしれません。気長に待ちましょう。
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Tinypedalが上手く動かない場合、rFactor2SharedMemoryMapPluginのが最新バージョンではない可能性があります。
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リンク先で最新バージョンをダウンロードし、インストールしてください。
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既にCrewCheifを使用している方は、
\rFactor 2\Bin64\Plugins
にある
rFactor2SharedMemoryMapPlugin64.dl
を一度削除してからCrewCheifを再起動することで、自動的にプラグインの最新版が入手可能です。
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TinyPedalはオープンソースプログラムです。プログラミングなどにお詳しい方は、リリースページに置いてあるソースコードを書換えることでカスタマイズが可能になりますのでぜひお試しください。